投資のおすすめ やり方 お金は寝かせて増やしなさい 書評

今回は「お金は寝かせて増やしなさい」をご紹介致します。   投資をはじめたいけれどどうすればよいのか? どの銘柄を選べばいいのか? どうすれば損をしないのか? と投資で悩んでいるあなたに読んでほしい本になります。 損をしないというのは難しいのですが・・・   さて、今回の答えは、この本によれば、 インデックス投資がおすすめです。 これは再現性が高いのが最高のポイントだと思います。 ということで、この本について書いていきたいと思います。

作者紹介

水瀬ケンイチ 氏

 

書評

この本から3つポイントを絞ってご紹介致します。

1、インデックス投資は最強

1、投資信託とは

まずは、投資信託について話をさせてください。 これは、株などの詰め合わせパックのようなものをプロに作ってもらい、運用を任せる商品を指しています。 債券や不動産、バランス型などで構成された投資信託などいろいろなものがあります。 投資信託は大きく2つに分けられ、 インデックス投資とアクティブ投資の2つに分けられます。 インデックス投資日経平均などの何かの指標に連動する投資信託を指し、手数料が安い傾向にあり、市場と連動した値動きをするのが特徴です。 アクティブファンドはプロが何らかの方針で運用をしているもので、経済指標よりも大きくパフォーマンスを出すために作られているものです。インデックスより手数料が高い傾向にあります。 この本では、その中でもインデックス型の投資信託をお勧めすると書いてあります。 インデックス投資のメリットは 1、低リスク低リターン 2、100円から投資することが可能な商品もある 3、年利3~5%を期待できる。(市場の伸びと同じ分だけ期待ができる) 4、損益のどちらになるかは投資なのでわかりませんが、リスクは低い という4つがあげられます。 これを踏まえたうえで、非常に負けにくく、安定しており、たくさんの利益は難しいが、その分負けにくい。 という安定の投資としてもお勧めできます。 そもそも、投資には色々なリスクが考えられ、 例えば、為替の変動の大小、投資商品自体の価格変動があります。 債券は価格の変動の影響は受けずらいのですが、株は受けやすいです。 これが、同じ株でも、日本の株は為替は考える必要は基本ありませんが、 米国などの外国の株の場合は為替の変化は大きな要因になります。 投資信託は上記のリスクを日本株アメリカの株を同時に商品化することで回避をしたら、 債権を取り入れ、価格変動を抑えるなど、投資信託の中身の構成によって、大きく値動きが変わります。   さらに、投資の商品なので、いずれにせよ、買うタイミングによって値段は変わります。 これを、時間を分散させ、リスクを低減させる方法、ドルコスト平均法という、考えに基づき、毎月一定額を定額で積み立てすることで、リスクをさらに下げることができます。 このため、毎月一定の金額を買い続ける場合、長期であれば、あるほど、積み立て投資の利益のリターンは上がります。 ドルコスト平均法と定額の積み立てはぜひ覚えておいてください。 今後も役に立つ知識です。   さて、株の指標の話に移りたいのですが、 あなたは、投資で何を長期で買ったら一番儲かると思いますか 株ですか?、債券ですか?、国債でしょうか? これは、株式投資の未来というジェレミーシーゲルという人が書いた本によると、 1800年代から2000年代の約200年間では、 株式が一番大きく成長したそうです。 この本によれば、過去にはリーマンショックをはじめ、様々な暴落がありましたが、長期で投資を続けることで、時間が経過すればするほど、儲かるということが書かれています。   さて、投資をする際には分散投資をすることが強く求められます。 これは、卵を同じかごにいれるなという言葉でも言われている有名な話です。 実に単純話ですが、卵を同じかごにいれて、移動した場合、何かあった際に、1つのかごに入れておくと、卵がまとめてダメになる可能性がありますが、別々のかごに入れておくことで、何かあったときのリスクを分散できるということを言っているのです。 先ほどお話したとおり、投資信託はいくつかの株の詰め合わせのため、分散がされています。仮に株を持っている会社が1社倒産した場合、株は価値を失い全損してしまいますが、投資信託では複数の株を持っているため、倒産しても大きなダメージを受けにくいということが言えます。 ただ、これは、逆に急成長している会社1社に集中してお金を投資をしたほうが儲かりますが、複数の会社を買っているため、儲ける金額は劣るということでもありますので、覚えておいてください。 リスクとリターンは表裏一体です。 例えば新興国の株は一気に儲かる可能性がありますが、それ相応のリスクを持っています。一方で日本国債などは、安定しているため、利息も少なく、儲かる可能性は少ないですが、その分リスクは少ないです。 想像してほしいのですが、会社1社といずれかの国1国はどちらが壊れやすいと思いますか?多分、国だと思います。海外のよく知らない会社よりも日本国のほうが安心安定していると思います。 会社は利益を優先し、配当をはじめいろいろなものを出すことができますが、国は国益を優先し、自国民を優先するため、利益ということをあまり優先しないという考えてもよりと思います。大分乱暴な意見で申し訳ありませんが。イメージはこんなところだと思います。   上述している色々な考えに基づき、可能な限り利益をえるために、そしてリスクを考えた際に全ての株や債券などを内包している市場の平均、市場の時価総額が一番長期的に見たときにリターンが大きいということが様々な研究を通してわかってきたそうです。 そのため、市場の時価総額に基づいたインデックス投資が最強というのがこの本における結論です。 ちなみに、業界の不都合な事実として、専門家不要論があります。これは、市場の時価総額が最強どわかってきた中で、投資の専門家は専門家の経費がかかる分不要ではないかということを皮肉を込めて言われているそうです。これは、結果論として市場の時価総額がいかにすごいかを指している言葉でもあるそうです。

2、資産半減する暴落への対策

こうして、インデックス投資を行うことが最強だと理解ができ、実際にやっていると大きな疑問が出てきます。 それが、この暴落の問題です。 当時リーマンショックで資産が半減したと著者も語っています。 ただ、結果として、その後のアベノミクスの上昇相場により、大きな利益を取り戻したとのことです。 著者による結論では、 過去の歴史のデータに基づく真実を信じて売らずに我慢できる方は、それでも大丈夫ですが、少しでも含み損が増える相場を見たくない方は、 自分のリスクの許容度に応じて、アセットアロケーション(資産の配分)を組む必要がある と言っております。   これは、リスクの供用が高い人は株式が多いアセットアロケーションを組めばいい 例えば、株を70%、国債を30%にする。 リスク許容度が低い人は、国債の比率が高いアセットアロケーションを組めばいい 例えば、国債70%、株30%にする。 というような対応です。 これはあくまでも例ですが、自分自身のリスク許容度により、株、国債、現金、金、不動産などの資産をバランスを変えるのが良いという風に著者は教えてくれます。 ※リスク許容度とは、文字通りリスクの許容できる範囲を表します。 年齢が若ければ、その後時間で取り戻せるので、許容度が高く、 年齢が年老いておれば、その後時間で取り戻すことは難しいので許容度が低い 独身の人は、一人なので、リスクが取りやすい 家族がいる人は、家族のことを考え、リスクを取りづらい、無茶をしずらい などのことを指しています。   暴落を避けるためには、資産レベルでの分散をすることが大きなポイントになると思います。誤解を恐れずに言えば、暴落は一瞬です。株式市場でいえば、何年も続くことはありません。そのため、その一瞬を避け、自分のリスクの範囲に収め、そして暴落したことを逆にチャンスと思い、買い増すようなことなどがひょっとしたら、一番の対策かもしれません。  

3、もし30年後に暴落したときの出口戦略

さて、インデックス投資をしていながら、サラリーマンも終わり、さて、これからの生活のために取りくずして生活するぞ・・・というときに暴落が起きたらどうするか? これがこの章でのテーマです。インデックス投資の終わらせ方ともとれる内容です。 方法は以下の対応がおすすめだそうです。

1、徐々に債券比率を増やして安全性を高めること

先ほどの話のように株を売って、安全な国の債権に買い替えることを指しています。 年齢に応じで、債権の構成比を増やして、リスクを抑えることが大事だそうです。  

2、定率で引き出す4%の法則

4%というのはあくまでも法則上の数値です。 少しずつ引き出すことで、投資を継続して、お金を減らしすぎないようにするとでもいう方法です。

3、必要な分だけ引き出す

これも2、と同じような形で、 必要な分だけ引き出して、投資を継続して、お金を残しながら、生活をするという手段です。  

まとめ

この本では投資についてわかりやすく書いてある本でした。 その中で、インデックス投資がいかに優れているかを説明してくれています。 さらに、インデックス投資のやめるための方法や考え方も載っており、 安全に低リスクでかつ低リターンをとる方法を教えてくれるという意味では大変役立つ本でした。 私も色々やっている中で、このブログで紹介している積み立て投資はインデックス投資を行っています。 それは、やはりこの本にあるとおり、無難に儲かる手段だと考えています。 ぜひ、投資を始めていない方には、お試しをいただきたいと思います。 あなたが、さらに儲かりますように それでは