東大読書? 知識を変換 本質の理解? 東大思考 書評

今回は「東大思考」をご紹介いたします。 頭が悪いということで悩んだことはありませんか? 頭がよくなりたいと思いませんか? 頭のいい奴と悪い奴の違いを知りたくありませんか? そんなあなたに読んでほしいのがこの東大思考です。   ちなみに、この答えの一つに記憶があります。 あなたが、モノを覚えることが苦手だとするとそれは、覚え方を知らないからです。 暗記法というほど難しいことではありません。 あくまでも思考法についてです。 ぜひこの本を読んで思考法を覚えてみてください。  

作者紹介

西岡 壱誠 氏

 

書評

この本では 頭の良い人と悪い人の差は思考回路の違い、考え方の違いであるそうです。 頭が良くなるためにどうするか、考え方を変えるためにどうするかの ヒントがもらえます。 また、この本によれば、これは後から身に着けることで改善できるそうです。 それは以下の5つになります。 1、暗記しなくても記憶できるようになる 2、簡潔に話をまとめることができるようになる 3、人にうまく話を伝えられるようになる 4、他人が思いつかないようなアイデアを生み出せるようになる 5、難解な問題を解決できるようになる ことがこの本から学べると思います。   その中でも、1の記憶力の強化について今回はテーマを絞ってお伝えをしようとおもいます。 そのポイントは3つです。

前提について

頭のいい人というのは、日常の見え方から違います。 それは、日常の解像度という形で表現できるそうです。   これは、例えば、英語を話したいとすると その一番の方法で外国人の恋人を作ることなどがあげられます。 これは、その外国人の恋人と話したいから相手のことを知りたいから、 英語を学ぼうとモチベーションが高まります。 そうすると、バスのアナウンスの英語ですら、それを聞き取ろうとします。 また、看板や日常の些細な英語に目が行くようになり、それを読み取ろうとするようになるそうです。 このため、英語に触れる機会が自然と増え、学ぶ機会が増え、理解が高まるため、外国人の恋人ができると英語が話せるようになるということにつながるのだそうです。 この日常の解像度の違いとは 同じ風景をみているのに、興味や関心事に目が向くようになるため、自然とそのことに対して記憶に残るようになり、結果反復するため、記憶に残るようになるのだそうです。 起きていることは同じであっても、見方を変えて考える習慣がある これが、日常の解像度の違いだそうです。 そして、東大生というものは、これを日常的に結び付け、それを勉強にいかしているため、結果記憶力という点やテストの成績に跳ね返っているそうです。 では、このことを勉強に応用するためにどうするかそれが 下の1、知識を変換するということです。

1、知識を変換する

東大生はみんな記憶力がいいと思いますよね。 それは、ライバルが多い分、テストの点数に差をつけるために覚えるべきものが多いと思われます。そのため、東大生は記憶力がとても高い人間の集団と思われますが どうもそうではないようです。 東大生の多くは、前提で説明した日常の解像度の違いを応用しているそうです。 例えば、 英単語に UNITEという言葉があります。これは結合するという意味です。 これを普通の人が覚えるときは、たくさんの読み書きをして覚えようとします。 ただ、東大生はこれを別の覚え方をするそうです。 アメリカはUSAともいいますよね。 USA=UNITED STATES OF AMERICA と書きます。 アメリカ合衆国という国はたくさんの州の結合した国です。 そのため、UNITEとUSAを結び付けて覚えるのだそうです。 さらにUNITEを深堀していきます。 UNITEと似た単語で UNIT UNIFORM というUNIという共通の言葉でできているものがあります。 そこでUNIという単語を調べようとします。 UNIには、ひとつという意味があるそうです。 UNIFORMは一つの服に統一したもの UNITは2つのものを一つにするという意味がそれぞれあります。 ここまでくるとUNITEということば結合するということばになると理解できたんじゃないでしょうか 頭のいい人は、単純な丸暗記をせずに、身近なものに結び付けて覚えたり、ストーリー仕立てにしたりと小さな工夫をして覚えるようにしているようです。 そのため、たった一つの単語から、これだけの言葉を結び付けて覚えるために非常に効率がいいともいえると思います。 UNITE、1つを理解するためにほかの言葉を覚えるためにこれだけの差が出てくるのです。 人には頭の中に記憶するクローゼットのようなものがあると考えてください。 東大生は丸暗記を可能な限り避けます。様々なことを関連付けて収納するために、記憶の収納の仕方がうまいため、記憶に差が出てくるのです。 また、関連されて、記憶されています。これは整理されているのと一緒です。 そのため、UNITEをわすれても、UNIにはひとつという意味があることを思い出し、そこから、関連付けて思い出すことができます。 そのため、結果として記憶量が膨大になり、覚えている言葉に差が出ていると思われます。   あなたもこれからは、丸暗記はやめましょう。少しでも何かに関連付けて覚えることで、記憶する工夫をしていきましょう。

2、原因思考

この原因思考とは 意味さえ理解すれば、暗記が楽になる思考法のことを言います。 さきほどのUNITEを丸暗記すると大変ですが、 UNIをひとつという意味があるということから覚えることで、記憶に定着がしやすくなり暗記が容易になります。 このやり方には4つのステップがあるため、 それをご紹介いたします。   今回は1853年のペリー来航について覚えてみましょう。 覚えたい言葉を見つけたら、 1、特徴的な言葉や数字の意味を探しましょう。 →今回は1853年やアメリカなどの単語を連想しましょう。 2、なぜ?を考える →なぜ1853年にペリーは来航したのか それは、この時期ヨーロッパでクリミア戦争が起きていることがキーワードになります。 また、アメリカは1848年まで東海岸で暮らしており日本がある西海岸に領土を持っていなかったのです。そして1849年に西海岸に到達したのだそうです。 ちなみに、有名なスポーツチームにこの西海岸到達を記念してフォーティーナイナーズというチームもあります。 3、言葉、数字の背景を調べる 例えば1853年は19世紀です。この19世紀にアメリカに何があったのか、世界にどんなことがあったのかを調べます。 4、なぜ?に対する回答を考えます。 これは、例えば、 クリミア戦争がヨーロッパで起きていたため、アメリカは誰にも邪魔されず、日本を責めることができた? 1849年~1853年まで4年かかっているため、西海岸で黒船を作るのに4年かかった? などを自分なりに回答を紐づけて考えます。 こうすると自然と暗記ができます。 単純に1853年にペリー来航という風に丸暗記するよりも、よっぽど簡単に覚えられます。 また、ついでにクリミア戦争アメリカの東海岸に到達したのは、いつか?まで覚えられます。 この仮説は必ずしも正しい必要はありません。あくまでも記憶の定着の手段と割り切ってください。 回りくどい覚え方かもしれませんが、よっぽど記憶に定着します。 読んでいて思いましたが、急がば回れという言葉が思わず出てきました。 ただ、逆にこれは、だれも真似をしないため、東大生たちは、覚える方法にたけているのかもしれません。

3、本質を理解すれば覚えることはほとんどない

作者はこう言います。 昔、数学が苦手だったそうです。 それは、覚えなければいけない公式が多いためです。 そこで作者は得意な人に聞いたそうです。 数学は覚える公式がとても多い、 どうやって勉強しているのかと そうしたら、こう返ってきたそうです。 は? 数学は覚えることなんてほとんどない なんでその公式が成り立つのか さえ、理解すれば、覚えることが少なくて済むよ と 作者は公式を丸暗記しようとしていたため、覚えることができず、苦手になっていたそうです。本質を理解していなかったからだと思われます。 サイン、コサイン、タンジェント三平方の定理を無理やり覚えるよりも 三角比がどういうものか? という本質を理解することで、公式を覚えることができたそうです。   あくまでも、公式を丸暗記するのではなくて、なぜ、そうなるのか 本質の理解をするほうがよっぽど覚えることが少なう、理解を伴うとのことです。

まとめ

この本の記憶の点ですが、 知識を変換すること 何かに関連付けて覚えること 原因思考 4つのステップで覚えていきましょう。 本質の理解 本質を理解すると覚えることは驚くほど少ないということです。   この東大思考は非常に面白かったです。 それは、もっと早く知っておけば確実に人生は変わると思うほどです。 今回は記憶というテーマの部分しか説明をしていませんが、 たったこれだけで、いかに有用であり、面白いかが手に取るほどわかると思います。 あなたもこの本を読んで、頭を良くしていきましょう。 それでは