自分を変える 実行する 「後回し」にしない技術 書評

今回は「後回し」にしない技術をご紹介いたします。

あなたは仕事に追われ、いろいろなことを後回しにしてませんか?
今回はそんなあなたに贈るのがこの本になります。
 
この後回しにする行動を改善するための工夫ですが
1、締め切りを設けること
2、あなたはイメージ通りの人間になる
3、即断即決
これが実は答えになります。
 
 

作者紹介

イ・ミンギュ 氏

 

この本の概要

この本では実行をしていこうということを それを後押しをしてくれる本になります。 99%の平凡な人たちも 数千通りの優れたアイデアを 持っている。 ところが彼らは実行しない。   偉人である ヘレンケラーやマザーテレサは 考えていただけだろうか? 有名なCEOである スティージョブズ 彼は、考えていただけなのだろうか   彼女らが、彼が、偉大なのは 知識やアイデアがスバ抜けていたのではなく 彼らは実行したからだ   何をしてもついつい先延ばしにする人というのは多いと思います。 資産運用の勉強は一生懸命しているのに、お金持ちになれない人はたくさん入ると思います。 優れた企画力があるのに、結果がだせない組織もあるでしょう。   それらに共通するのは実行力が足らないからです。 これを実行力と呼びます。   今回はこの実行力ということにフォーカスをあて、 心理学に基づくノウハウや考え方を付け加え、教えてくるのが、この本になります。 この本は韓国で22万部も売れた本であり 著名な心理学者の方が書いた本になります。   これは、 嫌なことを先延ばしにせず やらなければいけないことを、今すぐやるために 必要なのは、意思ではなく、技術だった このことを教えてくれて、すぐに実践するべき方法が詰まった 文字通り実践的な本になります。

書評

この本からは 第一章 ふたつの締め切りをつくる 第二章 あなたはあなたのイメージ通りの人間になる 第三章 ベストタイミングは常にいまだ この三つをご紹介したいと思います。

第一章 ふたつの締め切りをつくる

誰もが何かしたいと思うと 計画を練るモノですが、 大体、計画を練る段階でとん挫します。 そして、始めたはいいものの、うやむやになりやめてしまう。 海外の会社で三日坊主の原因についてアンケートを取ったそうです。 その結果、回答者の43%の人が 明日からすればいいだろと考え、実行しないこと この先伸ばしの神の誘惑を三日坊主の原因の1位に挙げました。 これは、実感するところではありませんか 例えば、子供の夏休みの宿題は新学期を目前にしてやりはじめ 試験勉強は試験の前夜慌ててやったりしませんか? このように、これ以上先延ばしにして、お尻に火がついてから動きます。 この行動は共通の行動として見られます。 人が仕事をするとき、十分な時間があったとしても、与えられた時間を残すことはありません。 仕事が終わるのは常に終えるべき時間になってからなんです。 ある調査によれば、 出世しない人は先延ばしにする言い訳をたくさん持っている。 出世した人は仕事を遅らせないための自分だけの戦略をもっている このような話があるのだそうです。 出世した人としなかった人の差なんてのは、どうやって実行を即するかその差しかないとも言えます。   いつも忙しく いつも時間が足りない いつも大変 といっている人には 3つのような行動パターンを持っているそうです。 1、いつも動き始めの腰が重い 彼らの理由はそれぞれですが、 やりたくない 始める気が起こらない 切羽詰まったほうが仕事がうまくできる などの理由のようです。   2、最後まで仕上げることができない この人たちは注意散漫または完璧主義ゆえに 誘惑にまける、あるいは妥協できず、 先延ばしにしてしまうようです。   3、始めることもできず、仕上げることもできない これがある意味最悪でしょう。   やらなくてはならないことに対してスタートダッシュを切れない人は多いのです。 こうした、直前にならないとやる気が出ない人はどうしたらよいでしょうか 本書ではこう教えてくれます。   他人から与えられた締め切りを自分が設定した締め切りに置き換えるというテクニックです。 例えば5分前行動が良い例です。 本来の待ち合わせの時間や提出の締め切りを自分自身で設定する、この場合5分前ですね。 このような設定をすることが非常に有効だそうです。 これは、非常に有効ですが、だれもが知っているが、うまくいかなかったという経験を持っている人もいると思います。 そこで別の手段です。 この本では まったく別の方法を紹介してくれます。 実行力に優れた人にはじつは ふたつの締め切りがあるといわれます。 1、仕事をいつまでに終わらせるという 終了のデッドライン これは誰にでも1はありますよね ただ、仕事ができる人は違います。 これに加えて、 仕事をいつから始めるかという 開始デッドラインを持っているのです。 たったこれだけです。 この開始デッドラインを決めるだけで 作業に取り掛かる負担は大幅に軽減できます。 これを真似していきましょう。 ちなみに、なぜ、この開始デッドラインが有効かを合わせて説明していきます。   そこには、締め切りがもつ不思議な力があります。 締め切りにはノルアドレナリンを分泌を促し、人を緊張させ、必死にさせることが分かっています。 さらに人間の脳は時間までに仕事をおわらせるためにエンドルフィンを分泌させ筋肉を緊張させ、一つのことに没頭させるようにできています。 マーケティングの世界でもこんな手段があります。 TVショッピングなどでも 今から10分だけ、100人の方に差し上げるチャンス などの限定的な手段をみせることで、 関心のない人の注目を集める効果も確認され、実際に使われています。 この締め切りには非常に大きな力があり 道草をするな、集中しろ、早く終わらせろということを促し、フォローをしてくれます。 特に締め切りはぎりぎりのほうが効果的であることもわかってきています。 なぜならば、人間は時間に余裕があるとムダに仕事を膨らませるという行動をとることが分かっています。 そのため、先ほどあげた、与えられた時間を残らず使い、ぎりぎりになって仕事を終える傾向があることが分かります。 こうした現象をイギリスの学者であるノースコート・パーキンソン氏が発見したため、このような法則をパーキンソンの法則といいます。 パーキンソンの法則 計画を立てる際には目標達成までに必要な時間を十分にとるよいも多少短めにとるほうがより効果的である。   多くの人が成果を挙げたければ、時間をかけるべきだと考えますが、実際には時間がありすぎるがゆえに成果が出せないということのほうがずっと多いようです。 人は時間があれば、あるほど、小さなことが大きく見えて、悩む必要のないことに悩み判断を誤る生き物といわれているそうです。 自ら時間の設定を短めに設定して効率的に効果的にこなしていきましょう。 どんな状況であれ、すべてのことをできるわけではありません。 ポイントを絞る、時間を限定し効果的にやっていきましょう。   あなたは決してなまけものではないのです。 これまではパーキンソンの法則に従ってしまっただけです。 今日から意識を変えていきましょう。  

第二章 あなたはあなたのイメージ通りの人間になる

あなたは自己規定効果というものを知っていますか? これは、 人間の考えは行動を決定し、人間の行動は運命を決定する ということです。 自分に対するイメージが行動を決定し運命までも決めてしまう。 これは、 私はこんな人間だと決めると本当にそうなってしまうという効果です。 何が創造力に影響を与えるのか 生い立ち、教育課程など様々な要因を調べたことがあるそうです。 その結果、創造力のある人、ない人の差は以下のことでした。 創造的な人は自分を創造的だと考え そうでない人は、自分が創造的でないと考えている。 これだけだったのです。 自分はアイデアにあふれている人と考えている人が実際にアイデアにあふれている人ということが分かったのです。 人は誰でも、自分は~な人間だという自己イメージを持っているのです。 そして、それに合致する証拠を探しだし、自己イメージに合わせて行動しようという強い欲求を持っています。 この恐ろしい原理を 自己一貫性原理というそうです。 心理学者でもある作者のもとに うつ病で苦しんでいるひとが訪れてカウンセリングをした際にこんなことを言われたそうです。 気分がよいことがあって、楽しくなると、なぜか罪の意識を感じるとのことです。 このようにうつ病のこの方はどうしてこのような愉快な考え方から抜け出せないのか それは、 自分で考える自己イメージに合わないと思うと矛盾を感じ落ち着かないからだそうです。 うつ病から抜け出せないからうつ病 自分がうつ病だと考えるからうつ病から抜け出せない 実はこの後者の人が多いそうです。 人の否定的なイメージは自分の精神を蝕み行動を制限されて行動を変えられてしまいます。 そのため、 自分を理想のイメージの持っていくことが大事です。 例えば、本をたくさん読みたい自分を想像するならば、 自分は1週間に1冊本を読む人間だと規定すること これが大事です。   実行力が欲しければ、自分は意志薄弱だとかんがえるのではなく 自分は結審すれば必ずやり遂げる人間だときっぱりと規定すること、これが大事です。 ただ、自己イメージがそれを感じ、自らを引っ張てくれます。   ある研究者はこのような素晴らしい発見をしました。 学生の数学の成績は才能よりも信念が大きく左右する 遺伝の影響が大きいといわれる数学の成績ですら、考え方ひとつで大きく変えることができる あなたも今日もから、自分はすぐやる人間だときっぱりと規定して行動をしていきましょう。  

第三章 ベストタイミングは常にいまだ

先延ばしにするから始めることができない 目標達成できないんだという当たり前のことについて解説します。 なぜ、私たちは先延ばしをするのでしょうか これは、時間不一致現象という現象があるからです。 これは、同じことでも時間的距離によって実行の難易度が違うように感じられる現象 同じ仕事でも実行する時期によって感じ方が違うということです。 勉強するのは嫌だが、 夕食後になぜか勉強が進む気がする 手にしているたばこをやめるのは難しい 信念から禁煙するのはなぜか簡単に思えてしまう これが時間不一致現象です。 後で実行する計画に対しては気持ちがおおきくなりやすい いくら小さいことでもすぐに実行に移すのは難しい というのがこの現象の特徴です。 ただ、明日になればと時間が過ぎれば、目の前のことになり 今になります。 結局やるべきことは目の前にあるのです。 そのため、常に目の前にあるため、難易度が上がり、明日にすると難易度が下がったように感じます。 やるべきことは今すぐやるべきだ このことについて、面白い調査データがあります。 著名な本田健氏、この方は金持ちの生活習慣を研究するため、高額納税者名簿を手に入れ、億万長者1万2000人にインタビューとアンケートを実施したそうです。 この調査で明らかになったことの一つに 高額納税者であればあるほど、アンケートへの回答が早かったということがあります。 彼らはどうせしなければ、早く対処したほうが有利だということを体験的に知っているそうです。 メールの返信もそうです。スピードが速ければ、相手の好感を得やすいと考えるそうです。 お金持ちの人というのは、 個人的な手紙やメールの返信も早く 誰かからささやかな助けを受けたときも 感謝の手紙を素早く送ることが明らかになったそうです。   どうせしなければいけないことは、即断即決をしたほうが良いでしょう。 この差が相手との大きな差になります。 即断即決は より重要なことをより能率的に行うことができることでもあります。 素早く処理して、次の仕事に移ったほうがより効果的であると考えるべきです。 これはパソコンでいうこところの、CPUを消費している重要でないプログラムを終了させるのと同じ効果があると考えられます。 その空いた要領で、より効率的なことが行えます。 重要なことを処理する速度が上がります。   また、これは、人生がより自由になる と考えてもいいかもしれません。 迂闊に仕事を残すと、常に頭の中で考えることになることがあります。 そうすると仕事が終わるまで、ずっと束縛されることになるのと同じ状態になります。 そのため、人生の自由度が下がり幸福度が下がると考えられます。 そのために、即断即決してやってしまいましょう。 ちなみにですが、 好感を得るために毎秒メールのチェックをするなどの行動をしてしまうと仕事の能率は下がってしまいます。 あくまでも早く返すことが目的ではなく、 気が付いた瞬間、後で返せばいいかと思った瞬間、メールを返してしまうその意識が大切なのです。 思いついたアイデアをすぐに行動に移すこと この行動力を最大限に発揮してくれしてくれるための手段が今すぐの行動です。 後回しにすると2度とできません。 最も行動に適した日は今日であり 最も行動に適した時間は今です。 ある特別な日から始めようと考えず、今日からただちに初めて今日を特別な日にしてしまうほうがずっと早いのです。 人生で最も破壊的な単語があとで 人生で最も建設的な単語がいま 不幸な人は明日やろうとし 幸せな人は今やろうとします。   明日とあとでは負け組 今日といまは勝ち組の単語です。   もし、あなたが先ほどの読書する人間と目指すのであれば、 本を買ったら24時間以内に1ページでもいいから読みましょう。 そして、最後まで読み終えたら、24時間以内にその内容を誰かに知らせましょう。 24時間以内に最初の一歩を踏み出しましょう。

まとめ

この本から3つの章を紹介いたしました。 ・締め切りは2つ作ること 締め切りのデッドラインと 開始のデッドライン ・イメージは人を作ること あなたの心の底からのイメージがあなたを作ります。 あなたのなりたいイメージをきっぱりと規定し、強くイメージし続けましょう。 ・ベストなタイミングは今 即断即決 それに勝ることはありません。   振り返れば当たり前のことのように感じます。 ただ、逆にこれだけシンプルなことを実行すればよいというのは楽かもしれません。 どれも、簡単に実践できると思います。 後回しをやめて、それこそ今すぐやりましょう。 それによってあなたの人生は確実に良くなると思います。 それでは